2回戦詳報!最後までスタンド沸かせる

【12月4日(土) 対 東邦ガス】

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日立
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東邦ガス
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第92回都市対抗野球大会は第7日の4日、日立製作所は2回戦で東邦ガス(名古屋市)と対戦。一回に先取点を挙げましたが、八回に同点を許し、延長十回タイブレークの末に1-2で敗れました。

補強・阿部投手が43年ぶりの7者連続三振!

投手戦を演出したのはSUBARUから補強の阿部博光投手と、東邦ガス・辻本宙夢(ひろむ)投手の両先発。阿部投手は直球を低めへ丁寧に投げつつ、決め球のスクリューボールが右打者の空振りを効果的に奪い、一回の先頭打者から二回まで、なんと6者連続三振。1978年の第49回大会で東京ガス(東京都)の松沼博久さん(西武などで活躍)が残した7者連続三振の大会記録にあと一つと迫ります。

迎えた三回の先頭打者。カウント1-2から外角への変化球で空振三振!これで43年ぶりのタイ記録となりました。

田中選手、さすがの一打で先制!

日立打線は初戦で2ランを放った豊田寛外野手がスタメンから外れますが、一回、1番に入った野中祐也内野手がセカンドへの内野安打で出塁し、1球で盗塁を決めます!2番・諸積怜外野手がきっちり送りバントを決めて1死三塁として東邦ガス・辻本投手を揺さぶると、3番・大塚直人外野手も8球粘ってしっかり見極め四球。2死となりますが、百戦錬磨のベテラン・田中政則内野手が決めてくれました。外角の球を逆らわずに三遊間を破るタイムリーヒット!好投手から先取点をもぎ取りました。

阿部投手は四回以降も三振を重ねて計11奪三振。七回に先頭の虎谷貴也選手にセンター前ヒットを許して1死二塁となり、4番の大砲・若林俊充選手。内角を果敢に攻めましたが、これが死球となり一、二塁。ここで降板となりました。

青野、田川両投手が粘りの投球!

後を託されたのは北関東予選を欠場した青野善行投手。2死満塁と絶体絶命のピンチに立たされますが、東邦ガスの8番・高垣鋭次選手を空振三振!意地を見せました。

逃げ切りたい日立製作所は、八回裏に2死一、二塁と再びピンチを迎えます。ここでストッパー・田川賢吾投手がマウンドへ。3番・比嘉龍寿(りゅうと)選手との対決でしたが、内角の速球を痛打され、レフト前へのタイムリーヒット。同点となります。

しかし、田川投手、九回には一打サヨナラ負けの大ピンチを切り抜ける粘りのピッチングを見せ、試合は延長タイブレークへ。 タイブレークの攻撃に機会がかかりましたが、3番の大塚選手、4番・森下翔平内野手が連続三振。勝ち越すことができません。

その裏、東邦ガスは4番・若林俊充内野手が10球粘った末に田川投手から四球を選び、1-2。日立製作所のサヨナラ負けとなりました。

初の黒獅子旗(優勝旗)獲得に向けた今年の挑戦は、幕を閉じましたが、日立製作所野球部は最後の最後まで、粘りの野球でファンを楽しませてくれました。 紙一重の力の差を埋めるべく、練習を積み重ねて来年また、この舞台に戻ってきてくれるはずです。ファンの皆様、引き続き熱い声援を送り、チームを後押しいたしましょう!