戦評・「守り勝つ野球」を体現

日立製作所は6番・大塚直人選手の2ランを守りきり、和久井勇人監督が一貫して目指す「守り勝つ野球」を体現した。
先発は、最近のオープン戦で好調だった高橋史典投手(SUBARUからの補強)。初戦独特の雰囲気のなか、立ち上がりこそ球が浮いたものの、徐々に緊張がほぐれて、三~六回は1安打。継投した新人・岡直人投手も、川上雄太朗投手(SUBARUからの補強)も、期待通りの安定した投球で、室蘭シャークス打線に得点を許さなかった。
室蘭シャークス先発の岩﨑巧投手は、サイドスロー気味の左腕と特徴的な投手。日立打線はクセ球に苦戦ながらも、きっちりと早めに先制点を挙げ、チーム力の高さを示した。
日立製作所は北関東大会以降、徐々に調子をあげ、投打がかみ合ってきた。オープン戦でも好調ぶりを見せて連勝してきたが、ピークを本大会にうまく合わせてきた。JR四国×三菱重工神戸・高砂の勝者と戦う次戦に勝利し、勢いがつけば3年前の「忘れ物」である黒獅子旗も見えてくる。