都市対抗1回戦でヤマハ(浜松市)を4-0で破った日立製作所。4日の第2試合(午後2時開始予定)、2回戦の相手は東邦ガス(名古屋市)です。
13年ぶりの対決
本大会での両チームの対戦は2度目で、2008年の第79回大会の1回戦以来、13年ぶりとなります。当時の対戦では2-1で東邦ガスが勝利しています。強豪ひしめく東海地区予選で、第1代表のヤマハに次いで、第2代表で本大会出場を決めたチームでもあり、日立製作所は東海勢を連続で撃破しての8強入りを目指します。
勝負を分けた、先頭打者のチャンスメイク
1回戦で東邦ガスは、優勝候補にも挙げられていた三菱重工East(横浜市)を2-1で破りました。 一回表に、暴投と4番・若林俊充選手⑥のタイムリーで挙げた2点を、辻本宙夢(ひろむ)⑲―松本竜也(Honda鈴鹿から補強)㊹の2投手の継投で守り切っての勝利でした。 東邦ガスの1回戦で、相手の三菱重工East打線は8安打も放ちながら、1点どまりで敗れました。ほとんどの回で先頭バッターが出塁できず、中盤、終盤は連打が生まれず、安打が得点に結びつきませんでした。
先頭打者の出塁が続いた、日立製作所の1回戦
一方、日立製作所は1回戦のヤマハ戦において、一回から1番・豊田寛外野手➇がセンター前ヒットで出塁。ホームランが出た四回と六回の大塚直人外野手㉔のホームランはいずれも先頭バッターでの打席で、五回の豊田選手の一発も、先頭の野中祐也内野手⑦がレフト戦への二塁打で出塁していました。 日立製作所は1回戦同様、打線が狙い球を確実に仕留めて先頭バッターが出塁し、チャンスを作れるかどうかが、勝利のカギとなりそうです。
なお、東邦ガスは初戦で辻本投手が五回途中まで6安打無失点と粘りました。2回戦では4年目右腕・吐前(はんざき)拓哉投手㉙の先発が予想されます。カーブ、フォークと縦の変化球でカウントを作れる投手です。初戦で好リリーフした松本投手は、プロ野球・広島から5位指名の実力者。どっしりとした下半身から、力のある直球を投げ込んできます。
層厚い日立投手陣、俊足巧打の東邦ガス打線を封じたい
1回戦で先発し、好投した岡投手
1回戦で岡直人⑪、田川賢吾⑱の両投手の零封リレーで逃げ切った日立製作所。青野善行投手⑭、原田泰成投手㉑、手塚周投手(SUBARUから補強)㊶らが先発要員として待機しており、中盤以降は田川投手だけではなく、左の阿部博光投手(SUBARUから補強)㊼も、オープン戦で安定感を発揮してきました。リード、ビハインド、接戦とどんな展開でも対応できる、頼もしい層の厚さがあります。
4番・若林選手の一発、好調の2番・虎谷選手、代打の切り札・水本選手に要注意
対する東邦ガス打線は4番・若林選手⑥に一発の脅威があります。2番の虎谷貴哉選手⑤は予選で20打数8安打の高打率。下位打線にはプロ野球中日・大島洋平選手の弟・大島啓太選手④、1回戦でバントヒットを決めた木村駿斗選手㉛ら俊足巧打のバッターが並びます。 代打の切り札的存在となっているのが、5年目の水本弦選手①。大阪桐蔭高では主将を務め、2012年に阪神・藤浪晋太郎選手らとともに甲子園春夏連覇を達成し、亜細亜大でも主将で2度の日本一に輝いています。1回戦では六回の代打起用で初球をライト前ヒットにしており、勝負強さはチーム随一です。
都市対抗では1大会1勝が過去最高で、今大会で初の都市対抗2勝をめざす東邦ガス。日立製作所は、走者をためられての長打を警戒し、クリーンアップ以外の打者の出塁は確実に封じたいところです。
2回戦に挑む選手たちを、日立製作所大応援団、一体となって後押しいたしましょう!引き続き、熱い熱いご声援よろしくお願いいたします!!