「日立製作所に恩返ししたい」ドームでの活躍を誓う
11月28日に東京ドームで開幕する第92回都市対抗野球大会に臨む日立製作所ナイン。本日は、豊田寛選手を紹介します!
日立製作所に入社して2年目。1年目からレギュラーで活躍していましたが、2年目の活躍ぶりは目を見張るものがあります。今年の北関東大会では準決勝のエイジェック戦で一回に先制2ランを放つと、SUBARUとの第1代表決定戦でも一回に先制ソロと、2試合連続アーチを放ってファンを喜ばせました。
都市対抗出場を決めた後のオープン戦でも、出れば長打を放ち、スタンドを沸かせ続けています。
北関東大会の準決勝・エイジェック戦で先制2ランを放ち、ガッツポーズで三塁を回る豊田選手
日立製作所でさらなる成長遂げる
抜群の打撃センスがあるうえ、俊足で強肩。走攻守そろった逸材で、甲子園の常連・東海大相模高時代から注目されていました。3年生だった2015年の夏には、4番打者として45年ぶりの全国制覇にも貢献しました。進学した国際武道大でも4度のベストナインを受賞し、3年の大学選手権で準優勝を経験。大学卒業後は「一番先に声をかけてくれた」と、日立製作所に入社しました。
そんな豊田選手は、日立製作所でさらなる成長を遂げました。そのきっかけは、ベテラン・田中政則選手のアドバイスだったと言います。豊田選手の打撃を見ていた田中選手から「遠くに飛ばそうして、思い切り振りすぎて打ち損じているぞ」と指摘を受けました。力を抜いてバットの芯に当てることを心がけるようアドバイスを受けて練習を重ねた結果、打撃力が向上したそうです。
力の源泉は「チームに貢献したい」という思い
昨年の都市対抗の1回戦は、相手の大きくリードされる苦しい展開でしたが、豊田選手は自慢の足で鮮やかに2盗塁を決め、チームを盛り上げました。しかし「大した結果を残せなかった」とその悔しさから2年目の今季は打撃に重点を置いた練習を重ねてきました。
北関東大会が近づき、手応えをつかみつつあったある日の練習中、口元にボールが直撃して負傷するアクシデントが発生。大会出場が危ぶまれましたが、同期入社の強打者・江藤勇治選手がけがで大会出場できないこともあり、「何としても出場しなければ」とチームのために決意。万全な体調でないながらも攻守に大活躍し、第1代表決定に大きく貢献したのでした。
静かに恩返し誓う
チーム思いの豊田選手ですが今秋、プロ野球・阪神タイガースからドラフト指名を受けました。本人は指名されると思っておらず、ドラフト当日はチームメイトと買い物をし、車で寮に戻る途中、助手席でスマートフォンのドラフト中継を見ていたら自分の名前が呼ばれて驚いたそうですが、今回の都市対抗がプロ入り前の社会人最後の大会となります。
「高校、大学と違って、たくさんの経験を積んだ先輩の話を聞くことができ、ありがたかった。それに、日立製作所は若手が野球をやりやすい環境を先輩たちが作ってくれている、雰囲気のいいチーム」と話す豊田選手。「都市対抗では優勝に向けてチームに貢献したい」と、静かに恩返しを誓っています。
都市対抗初戦は30日(火)午後2時
絶好調・豊田選手の活躍が楽しみな第92回都市対抗野球大会、日立製作所の初戦は11月30日(火)午後2時。相手は昨年と同じヤマハ(静岡県浜松市)です。球場で、オンラインで。サポーターの力を結集し、選手を後押しいたしましょう!