1回戦詳報!ヤマハ打線封じ込め快勝

【11月30日(火) 対 ヤマハ】

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日立
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ヤマハ
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都市対抗1回戦。試合中盤に飛び出した大塚直人外野手、豊田寛外野手の計3発のホームランと、岡直人、田川賢吾の両投手の継投、守備の好プレーも光る全員野球でヤマハ強力打線に反撃を許さずに快勝!!0-9で敗れた昨年の雪辱を果たしました!!!

一回の併殺打が先取点の伏線に

ヤマハ先発は、変則左腕の九谷。ボールの出どころが見えにくい独特のフォームで変化球主体の組み立てをするベテランです。
日立は一回、先頭の豊田寛外野手が幸先よくセンター前ヒット。ここで九谷投手が2球けん制球を投じて警戒する中、2番・林悠平内野手(日本製鉄鹿島から補強)への初球で豊田選手が完璧なスタートを切ります。
「九谷さんの傾向を頭に入れていたので自信があった」と豊田選手。二盗が決まって、林選手が四球を選び一、二塁とします。
そして3番の主将・大塚直人外野手。外角のチェンジアップを強振しましたが、ショート正面へのゴロ。6-4-3と渡るダブルプレーに終わります。ガッツポーズで、したり顔の九谷投手。一方の大塚選手は「狙い通りにやられた」と歯ぎしりします。

外角への変化球の残像が残ったまま迎えた四回の大塚選手の第2打席。味を占めた九谷投手はフルカウントからの6球目に、外角のカットボールをチョイスします。前の打席でやられた、ボールゾーンからホームべースの外いっぱいに入ってくる球を、大塚選手は見逃しませんでした。

ライトスタンドに飛び込むソロホームランで待望の先制点!一回の伏線を「回収」してみせました!

豊田・大塚選手、初球をレフトスタンドへ!

ヤマハは九谷投手をあきらめ、王子(春日井市)から補強のエース格・近藤均投手を投入。流れを取り戻しにかかります。しかし四回の先制弾が日立にとって呼び水となったのか、五回は先頭の7番・野中祐也内野手がレフト線への2ベースで出塁します。後続が倒れて2アウトとなりますが、1番・豊田選手への初球。

手元で動く外角137キロのカットボールを、バットの芯で捉えてライトスタンドに叩き込みました!

貴重な追加点となる2ランホームランでしたが、脱水症状から、打った瞬間に両脚のふくらはぎがつってしまったという豊田選手。途中交代となりましたが、大事には至らなかったようです。

日立打線の攻撃は止まりません。

六回、先頭の大塚選手への初球。近藤均投手の得意球の緩いカーブをフルスイングすると、左翼手が一歩も動かず打球を見送るしかない特大のホームランとなりました。「甘い球はめったに来ないと思っていたので、初球から積極的にいった」と大塚選手。狙いが当たり、見事な2打席連続弾となりました。

守備陣もたびたびの好プレーで投手を援護!

この大会では、守備陣も気を吐き、岡投手を援護しました。三回裏二死三塁から、ヤマハ4番・前野幹博選手のセンター方向への打球を、諸積怜外野手が走り込んでキャッチ!六回裏無死一塁からも、またもやヤマハの4番・前野選手のレフトへの当たりが大塚選手の頭を越しますが、クッションボールを諸積外野手が落ち着いて処理。中継に入ったショートの野中選手が深い位置から見事なバックホームで走者をアウトに。ヤマハ強力打線の勢いを封じ込めました。

岡―田川が要所を抑えて零封リレー

投手陣は、エース・岡投手が満を持して先発のマウンドに上がります。

一回、立ち上がりに苦しみ、3連打を浴び、いきなり無死満塁の大ピンチとなります。しかし、ヤマハの大黒柱、4番の前野選手をサードゴロ(本塁封殺)とし、後続も低めへの直球で打ち取り、ピンチを切り抜けました。
この後、岡投手は本来のピッチングを取り戻します。大塚選手の一発で先制点を得てからは、ストライク先行のピッチングで、ランナーを背負いながらもヤマハ強力打線に反撃を許しません。六回に2死から四球を与えたところで2番手の田川投手にスイッチしました。

189センチの長身から角度のある直球で押し込む田川投手。八回には、中学時代に所属していたクラブチームの1歳年下の後輩でもあるヤマハ・前野選手との対決もありました。予選でも要所を抑えてきた守護神が、東京ドームでも躍動。終盤の3イニングはヤマハに二塁を踏ませず、5三振を奪う力投で4点のリードを守りきりました!!

昨年の都市対抗で味わった悔しさを1年間持ち続け、初戦に臨んだ日立ナイン。投打、そして守りと、まさに全員野球でヤマハへの雪辱を果たしてくれました。第一関門を突破し、目指すは初の黒獅子旗。
「日立劇場」は、まだまだ続きます!!

2回戦は12月4日(土)午後2時。相手は東邦ガス(名古屋市)です。1回戦に続き、大声援で選手を後押しいたしましょう!