2回戦の日立製作所VS.パナソニック(大阪)は、国内の代表的な電機メーカーでともに100年の歴史があります。創業から107年の日立は、野球部が創部100周年。パナソニックも来年に創業100周年を迎え、野球部は半世紀超の伝統があります。日本の成長を支えてきた企業同士の試合は伝統のプライドをかけた熱戦になりそうです!
日立製作所は1910年、久原鉱業所日立鉱山付属の修理工場として茨城県日立市で創業。10年後に日立製作所として独立しました。現在の本社は東京都千代田区。創部は1917年で、日立市で地元企業・日鉱と行う定期戦は「お山の早慶戦」と呼ばれ、市民を二分して盛り上がりました。
日本選手権は12回目。昨夏の都市対抗は創部以来最高の準優勝で着実に強豪への道を歩んできました。会社もこの間、積極的に海外進出し成長してきました。
日立市では野球部に寄せる愛情が深い。地元球場の試合には住民も応援に駆けつけ、スタンドをチームカラーのオレンジに染めます。
野球部後援会は約2800人。登録番号「1」を持ち、半世紀近く応援を続ける日立OBの疋田久成さん(79)は「100周年を迎えられたのは会社の厚い支援に加え地元から親しまれているからだ」と話しています。
一方、大阪府門真市に本社を置くパナソニックは来年3月で創業100周年を迎えます。1918年に故松下幸之助氏が創業。2008年、海外でのブランド名向上を図ろうと、松下電器産業から社名変更しました。
社名は「Pan(あまねく)」と「sonic(音)」を合わせた造語で、「松下電器の音を世界中に」との思いが込められています。国内では白物家電や高精細な4Kテレビの販売が堅調で、システムキッチンや美容家電など幅広い商品を展開しています。
野球部は1950年創部。日本選手権は38回目で、2度制覇した強豪チームの一つです。1回戦は前回覇者のヤマハ(静岡)に4-1で快勝。田中宗一郎主将(30)は「100周年を迎える時期に選手でいられる喜びと責任感を胸に全力でプレーしたい」と意気込んでいます!