日立製作所投手陣×ヤマハ打線!見どころはここだ【1回戦】

28日(日)、ついに幕を開けた第92回都市対抗野球大会。さっそく白熱の戦いが展開されていますが、日立製作所は30日(火)の第2試合(午後2時開始予定)で、いよいよ東海地区第1代表のヤマハ(浜松市)と対戦します。

日立製作所にとっては昨年の1回戦で0-9と大敗した因縁の相手。悲願の黒獅子旗(優勝旗)獲得に向け、まずは「ドームの借りをドームで返す」。これを実現しなくてはなりません!!

ヤマハの戦力、日立製作所が勝つためのシナリオを見ていきましょう。

4試合34得点のヤマハ強力打線をいかに抑えるか

日立勝利のためには、ヤマハの看板である強力打線を封じなくてはなりません。
東海2次予選は、15チームが出場し、うち6チームが都市対抗への出場権を手にします。全国でも屈指のタフな予選と言われる東海地区で、ヤマハは無傷の4連勝で第1代表の座をつかみました。

大黒柱・前野選手、俊足巧打の永濱選手に要注意

その原動力は、主力打者を2人、ケガで欠いたにもかかわらず予選4試合で計34点を挙げた強力打線。大黒柱は主将で4番の前野幹博(まえの・よしひろ)外野手㉕です。名門PL学園高出身の185センチ、83キロで、予選では打率3割5分3厘をマーク。6安打のうち、本塁打を含む長打は3本と長打力があります。

そして2年目の永濱晃汰内野手⑦。予選は7番で出場して全試合で安打を放ち、15打数8安打、5打点を挙げて主力欠場の穴を見事に埋めました。俊足を武器にチャンスメークもでき、堅い守備でもチームを盛り上げる怖い存在です。

下位打線にも警戒を

ヤマハは主力の矢幡勇人外野手①、今季三菱重工名古屋から移籍した好打者・秋利雄佑内野手④ら上位打線は言うまでもなく、8番・相羽寛太内野手⑩、9番・川邊健司捕手➇が6打点ずつをあげるなど、下位打線も当たっているのが今のヤマハ打線。さらに、Honda鈴鹿から2名の野手を獲得し、打撃に厚みを持たせました。どこからでも得点できるヤマハ打線を、勢いづかせてはなりません。

立ち向かう日立投手陣

この強力打線に立ち向かう日立製作所投手陣は左腕・岡直人投手⑪、腰痛から復帰の右腕・青野善行投手⑭が両輪。また、SUBARU(太田市)から手塚周投手㊶、阿部博光投手㊼の両投手が加わったことで厚みが増しています。手塚投手は予選後の公式戦、オープン戦で安定感を発揮しており、先発の一角を担う力があります。阿部投手は1点勝負の試合後半で頼もしい存在となりそうです。
先発陣に力はある日立投手陣ですが、打ち合いの展開も十分に予想されます。ブルペンに控える原田泰成投手㉑、田川賢吾投手⑱をはじめとするリリーフ陣も一体となってヤマハ打線を封じ込めます!

ヤマハ先発は清水、補強の近藤均が軸か

次に、ヤマハ投手陣と日立打線の戦力を見ていきましょう。
ヤマハ先発の軸は予選4試合中2試合で登板の2年目右腕・清水蓮投手⑪。最速150キロの直球と制球力を兼備します。
そして、王子から補強で加わった近藤均投手⑮は要注意。社会人屈指の実力を持つ経験豊富なベテラン。打者の手元で動くカットボールが絶妙なコースに決まり、落差のあるカーブで効果的に空振りを取ってきます。先発要員ですが、接戦になれば中継ぎでの登板も考えられます。
昨年の本大会で日立製作所戦に先発し、キレのあるスライダーを武器に6回無失点に抑えたブラジル出身のフェリペ・ナテル投手⑫も健在です。

日立打線は絶好調の1、2番でチャンスメークし、先制点をあげたい

日立打線は、絶好調の豊田寛外野手➇、日本製鉄鹿島から補強加入の林悠平内野手㉛の1、2番がオープン戦で大活躍。東京ドームでもこの2人でチャンスを作り、3番・大塚直人外野手㉔、4番の森下翔平内野手①、5番・田中政則内野手㉓のクリーンアップへとつなぐのが勝利の方程式です。一度スイッチが入れば簡単には途切れないのが日立打線。序盤で先制点を奪い、日立ペースに持ち込んで勝利をつかみましょう!

日立製作所の初戦は30日(火)午後2時!
初戦突破に向け、皆様の熱い熱いご声援よろしくお願いいたします!!
第92回都市対抗野球大会組み合わせ