日立製作所野球部、惜しくも２回戦進出はなりませんでしたが、秋の日本選手権に向かって気持ちを切り替えていきます！監督、選手への試合後インタビューです。
和久井勇人監督
投手陣がいい仕上がりを見せていたので、３点以内の勝負に持ち込みたかったが…。
1、2回の攻撃のチャンスで点が入らなかったこと、相手への四死球をことごとく得点につなげられてしまったことが痛かった。いい当たりがゲッツーになってしまう場面もあった。投手陣にはさらに制球力を磨き、打撃陣は、泥臭くても得点につながるバッティングをさらに追求していきたい。
3年ぶりの夏の球宴で、都市対抗らしい雰囲気を感じることができた。スタンドが起こしてくれた、ビッグウェーブに勝利で応えたかった。
試合後、選手たちには「今秋から来年の夏に向け、意地を見せよう」と話した。まずは秋の日本選手権に出場し、来夏の都市対抗につなげたい。
先発した岡直人投手
初回に２アウトを取った後、３番バッターに慎重にいきすぎて死球になった。問題は次の４番バッターに長打を打たれて、先制点を与えてしまったこと。チームに申し訳なく、大きな反省点だ。
立ち上がりは自分の調子を探りながら投げるので、狙われてしまうことがある。最初から最大の力が出せなくても、ゼロに抑えなくてはいけない。
この試合の調子はわるくなく、2回をゼロで抑えてからは落ち着いたが、3回で交代になってしまった。悔しい結果におわってしまったので、この試合をバネに、秋の日本選手権は必ず出場したい。
4回に、同点となるタイムリー二塁打を放った三倉進選手
都市対抗で初めて打席に立ったが、ことさら緊張することなく、落ち着いていた。
どの打席も、打とう、打とう、とはやる気持ちを抑え「甘い球を見逃さず、うしろにつなぐ」ことだけに集中した。4回は、有利なカウントで、甘い変化球がきたので思い切り振った。追いついて、一気にいける雰囲気になったが、引き寄せきれなかった。
北関東予選で、僕は打撃で結果を出せなかった。「打ちたい」という気持ちが強すぎて、無理に打とうとしてカウントをわるくしていたことに気付いた。そこから「うしろにつなぐことだけ考え、打てる球を確実に仕留める」練習を重ねてきた。東京ドームで、その成果を出せたが、初戦を勝ち切るのは難しかった。
今回の敗戦で、安打以外の、守備やしつこい打撃などを通じて、流れを引き寄せる大切さを実感した。それらは岩﨑恭平コーチに常々指導されていることなのだが、身をもって知った。
次は日本選手権。入社してから一度も出場していないが、都市対抗と日本選手権の2大大会は、出場しなければならない大会だ。まずは出場をめざす。
6回にホームランを放った大塚直人選手
１球目の球が速かったので「振り負けないようにしよう」と思った。打ったのはストレート。打った瞬間、いい角度で上がったのでいくかな、と思った。
今季のチームは「1点をしっかり取りに行こう」という気持ちが強く、しっかり送って、チャンスを作って得点する、という流れができていた。チームはいい方向にすすめているし、勝利へ強い気持ちで臨めていたが、追いかける展開になり、相手のペースを崩しきれなかった。
すべてを都市対抗に合わせてやってきたが、おわったので日本選手権予選に向けて切り替え、勝ち上がる準備をしていく。
