打席に立つだけで迫力満点の、
181cm、93kgの田中政則選手
182cm、90kgの大塚直人選手
180cm、93kgの森下翔平選手
183cm、95kgの東怜央選手
の大型4選手が語る「大砲座談会」。第2回は、筋力トレーニングの話から始まります。
大塚選手のホームランは、筋トレのたまもの
――前回の続きですが、東選手は大塚選手に教わりながら、筋トレに励んでいるそうですね。
大塚選手は筋トレが得意なんですか?
(一同、大きくうなずく)
田中 飛ばしたいんだったら筋トレは効果的です。そして、筋トレと言えば大塚選手。いつも鍛えていて、腹がバキバキに割れていますから。
筋力と調整力に定評のある大塚選手
大塚 ケガでリハビリ入院した時に、病院で筋トレを教えてもらったんです。治るまで練習できないから、その間、あれこれ考えながら一生懸命やったのがきっかけです。
前回の座談会で、田中選手が「野球は道具をうまく使うことが大事だ」と言っていました。その通りで、僕はさらに、筋力の強化によって道具が力を発揮できると考えています。
――大塚選手は都市対抗でホームランを7本も打っていますが、それは筋トレのたまものなんですね。
森下 筋トレの時、ベンチプレスは何キロを上げているんですか。
大塚 130キロでやっています。
東 僕はいまのところ、80キロです。90キロをなんとか1回、持ち上げられるくらい。
先輩たちによる温かくも厳しいトレーニングで、筋力増強中の東選手
大塚 この体なのに、もったいない。
入部してきた時から、東選手の筋力のなさは、見ていてもったいないと思っていました。その体を鍛えたら、打撃はもっと良くなるよ。
東 大学時代、筋トレはあまりやりませんでした。ここ1カ月、大塚さんと一緒に鍛えるようになって、少しずつできるようになってきました。
4番を打たせてもらったり、結果が出なくても辛抱強く使ってもらっているので、毎日が勝負やと思って、必死で練習に取り組んでいます。
森下 僕はそういう東選手の、悩み相談の聞き役です。
森下選手「シンプルに考え、打つ」
――森下選手は9月の関東選抜リーグ戦で2試合連続本塁打を放つなど、最近調子がいいですね。何かあったんでしょうか。
楽しい発言を連発し、座談会を盛り上げていた森下選手
森下 それは1番の佐々木俊輔選手のせいです。
最近、僕は2番で起用されています。佐々木選手が初回から本当によく出塁して試合を盛り上げるので、2番の僕がゲッツーにして試合をつぶすわけにはいかない。それで、目いっぱい気合を入れて打席に立っているんです。
あとは、つなげばうしろの重量級メンバーがなんとかしてくれると思って、思い切り打っています。
田中 ははは。しかし、森下選手は最近、たしかに調子いいよね。
森下 僕は手の感覚を大事にしています。打てる時って、球がバットに長い時間くっついている感じがするんですけど、最近、その感覚を持てることが多いです。
これまで、たくさんのことを考えがちでした。でも最近「試合で、打てる球を確実に打つ」、とシンプルに考えるようにしたんです。これが奏功しているのではないかと思っています。
あとは、大塚選手を見習って、日本選手権にピークを持っていきたいですね。大塚選手は、調整が、本当にうまいですからね。
(一同、大きくうなずく)
大塚 それもやっぱり、ケガが多かったから。ケガしても大事な試合で結果を出すためには、いつ復帰すればいいか、そのためにはどのトレーニングを、いつやればいいかと逆算するようになりました。そうしているうちに、試合にピークを持ってくる調整力がつきました。
最高の結果で今季を締めくくる!
――日本選手権では、どんな戦いを見せてくれますか
田中 円熟した、つなぐプレーを見ていただきたい。チャンスの場面がきたら、自分で決める気持ちで打ちます!
東 1人でも多くの人に日立製作所、そして東の名前を刻んでもらえるような結果を出したいです!
森下 東(選手)が西(大阪)で活躍するなら、僕も西の皆さんに、「日立製作所、ここにあり」というプレーを見せたい。1打席目から、積極的に攻めていきます!
大塚 このチーム、このメンバーでできる最後の大会。最高の結果で締めくくります!
重量級打線の活躍が楽しみな、第47回日本選手権。
日立製作所の初戦は、11月1日(火)午後2時~!
京セラドーム大阪で、JR九州と対戦します。