【代表決定戦】投打で圧倒し、第1代表つかむ!

ライバル・日本製鉄鹿島と、第1代表の座を争うことになった代表決定戦。日立製作所にとっては前年の「借り」を返すためにも、絶対に負けられない一戦でした。

前年も、北関東第1代表の座をかけて両雄は激突しました。試合は点の取り合いで目まぐるしく展開が変わりました。日立製作所は先制を許すも、打線の活躍で中盤に逆転して3点をリード。そのまま押し切るかと思われた終盤の七回、林悠平選手の3ランで同点に追いつかれてしまいました。それでも八回、相手投手の暴投で1点を勝ち越した。残すは九回の1イニングのみ。ベンチも、応援席も勝利を信じて疑わなかった。その思いをライバルに打ち砕かれた。土壇場で再び林悠平選手にまさかの逆転2ランを浴び、7―8で敗れました。

7―8と聞けば、思い出されるのはそう、大の野球好きで知られた米国の第32代大統領、フランクリン・ルーズベルトです。彼は、「野球は8—7で決着する試合が一番面白い」と記しました。そこから点を取られては取り返し、8—7のスコアで終わる白熱した試合を「ルーズベルト・ゲーム」と呼ぶようになりました。そして、この頂上決戦がまさにそれだったわけです。試合が白熱した分、敗れた日立製作所ナインの悔しさは募るばかりでした。

その屈辱の日から1年4カ月。2020年10月3日、日立製作所ナインはグラウンドで躍動しました。

【第1代表決定戦】

123456789R
日立
0
2
0
1
0
0
1
0
0
4
日本製鉄鹿島
0
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0
0
0
0
0
0
0
0
(日)青野、岡—中園
(鹿)伊藤、菊地、山井、能間—片葺、土居
▽本塁打 大塚(日)▽二塁打 吉田(日)

待望の先制点をつかんだのは二回でした。1死後、田中政則選手、浜元航輝選手の連打と死球で満塁と攻め立てます。ここで8番・吉田幸一朗選手!

先制打を放った吉田選手
ガッツポーズでダイヤモンドを駆ける大塚選手

センター前にはじき返す先制打!

続く1番・野中祐也選手が流し打って三遊間を破り、計2点を先取しました。
四回には浜元航輝選手の左前打と河野祐斗選手のバントが敵失を誘い、無死一、三塁のチャンスが転がり込んできます。1死後、9番・中園雄一郎選手が中前適時打を放ち、リードを3点に広げます。きっちりチャンスメークし、得点につなげた下位打線の素晴らしい活躍が光ります。
 
また、投手陣も、準決勝から中1日で先発した2年目右腕・青野善行投手は140㌔台の速球にカーブ、スライダー、カットボール、フォークボールと多彩な変化球を駆使して相手打線を封じ込めます。四回には2死満塁のピンチを招くも、最後の打者を決め球のフォークボールで三振に仕留めます。5回を投げ、4安打無失点、6三振を奪う力投でした!

今大会チーム初本塁打が飛び出したのが七回。先頭打者には頼りになるこの人、大塚直人選手です。初球の甘いカーブを見逃りませんでした。打球はレフトスタンドに飛び込み、チームを盛り上げるダメ押しの1点!昨年の本大会で3試合連続本塁打を放った新主将らしい一発でした!

六回から2番手で登板した岡直人投手は相手打線を寄せつけませんでした。昨年の本大会で若獅子賞(新人賞)に輝いた2年目左腕は、抜群の制球力でキレのある速球と変化球を内外角に投げ分け、凡打の山を築きます。3イニングを一人の走者も許さないパーフェクトな投球で、試合を締めくくりました。

打線が先制、中押し、ダメ押しと理想的な試合運びを見せれば、投げては同期入社コンビが零封リレーという「横綱相撲」での快勝劇。和久井監督が掲げる「バッテリーを中心に守り勝つ野球」を見事に体現しました。そして、吉田幸一朗選手が最高殊勲選手賞、田中政則選手が首位打者賞(10打数5安打、打率5割)を受賞しました。

日立製作所野球部は、すでに白獅子旗(2016年準優勝)と黄獅子旗(2019年3位)を手にしています。今年は会社の創業110周年。そのメモリアルイヤーに、悲願の黒獅子旗(優勝旗)を目指して戦いに挑みます!
 
絶好調の日立ナインが挑む都市対抗野球本大会。初戦は11月27日(金)午前10時~。相手はヤマハ(浜松市)です。
皆さんの力を結集し、チームを後押しいたしましょう!