【準決勝】劇的サヨナラ勝利!

準決勝は、全日本クラブ野球選手権優勝10回を誇る全足利クラブとの顔合わせ。初戦とは対照的に1点を争うシーソーゲームとなり、最終回には驚きのドラマが待っていました!

【準決勝】

123456789R
全足利クラブ
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0
0
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0
1
0
0
0
1
日立
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1
1
2
(足)中田―岩崎
(日)青野、猿川―中園
▽二塁打 濱元(日)

中盤までは、日立製作所先発・青野善行投手、足利クラブ先発・中田投手ともが好投を見せ、白熱の投手戦となりました。
青野投手は、五回まで相手打線をノーヒットに抑えます。一方、足利クラブ・中田投手もうまくタイミングを外し、日立打線は七回まで二塁を踏めませんでした。

試合が動いたのは六回。足利クラブの3連打で1死満塁のピンチを招き、犠飛で先制点を与えてしまいます。リードを許す展開になりましたが、このままでは終わらないのが今季の日立製作所です。

2番手の7年目右腕・猿川拓郎投手が追加点を与えずに踏ん張るなか、打線が粘りを見せます。終盤、疲れの見え始めた相手投手の球が高めに浮くのを見逃しませんでした。八回に中園雄一郎選手の犠飛で同点! ベンチは一気に活気づきます!

九回には1死一、二塁とサヨナラ機を迎えます。和久井監督、ここで二塁走者の代走として50㍍6秒1の俊足を誇る諸積怜選手を起用します。そして打席には5番・田中政則選手。初球を左前にはじき返すと、これが相手のエラーを誘います。

ここでドラマが待っていました!

さすがに本塁を突くのは困難かに見え、三塁ベースコーチも両手を広げ「三塁で止まれ」のジェスチャー。それでも諸積選手は「何があるか分からない」と、完全に足を止めることなく三塁を蹴ったのです。その時、俊足を警戒した相手左翼手が、あわててボールをこぼしました。これを見逃さなかった諸積選手。ホームを駆け抜け・・・

サヨナラ勝ち!

「どんな時でも二塁から還るつもりで練習をしている」という諸積選手。お父さんは日立製作所を経てプロ野球・ロッテで活躍した諸積兼司氏(ロッテ2軍外野守備・走塁コーチ)で、父譲りのセンスも光る、見事なプレーを見せました!起用がピタリとはまった和久井勇人監督も「諸積ならではの勘、判断力が生きた」と好走塁を称賛。日立製作所ナイン、劇的な勝利で勢いをつけて第1代表決定戦へコマを進めました!

劇的ドラマ再び!楽しみな都市対抗本大会、初戦は11月27日(金)午前10時~。相手はヤマハ(浜松市)です。
皆さんの力を結集し、チームを後押しいたしましょう!