制球力抜群の若獅子賞投手
黒獅子旗をめざして本大会に挑む日立製作所ナイン。本日の注目選手は、2年目左腕、岡直人(おか・なおと)投手(24歳)です。
北関東大会の第1代表決定戦では、同期入社の青野善行投手からバトンを受け、六回から大会初登板。テンポの良い投球を披露し、日本製鉄鹿島打線に安打を許さず、パーフェクトに抑え込みました!この雄姿に、昨年の都市対抗本大会を思い出した方も多いかもしれません。昨年の都市対抗本大会で岡投手は4試合にリリーフで登板し、5回3分の1を投げて防御率0・00。
特にスタンドを沸かせたのは3回戦の三菱重工神戸・高砂戦の1球です。1点リードで迎えた七回、2死満塁のピンチという緊迫の場面で登板した岡投手。初球、136キロの直球を、狙いどおりに外角低めに投げ込むと、打球は左翼手の正面に飛び、外野フライに打ち取りました!この大会で、岡投手は、若獅子賞(新人賞)と大会優秀選手をW受賞しました。
岡投手の最大の武器は、何と言っても、この大胆に打者の内角を攻めることができる制球力です。ストレート、キレのあるスライダー、チェンジアップを、抜群のコントロールで、内外角の厳しいコースに投げ込みます。さらに、どんな球を投げる時も腕の振りが変わらないため、打者が球を見極めることができません。身長173㌢から繰り出すストレートは130㌔台ですが、球の回転が速いため、見た目以上に伸び、相手打者はタイミングを外してしまいます。
そして、その堂々としたマウンド度胸にも注目です。ピンチでもチャンスでも、常にポーカーフェイス。どんな状況にも全く動じない、落ち着いたマウンドさばきはベテランの風格すら感じさせます。
岡投手は徳山大4年だった2018年の大学選手権で、東京ドームで先発マウンドを2度経験しました。2回戦の大商大戦で延長十一回を1失点完投し、チームを14年ぶりのベスト8に導きました。その姿が和久井勇人監督の目に留まり、社会人野球への道が開けました。
岡投手の活躍再び!楽しみな都市対抗本大会の初戦は11月27日(金)午前10時~。相手はヤマハ(浜松市)です。
皆さんの力を結集し、チームを後押しいたしましょう!
*選手の年齢は2021年3月末時点。